こんにちは。 じむぱんだ(@Jimpnd1)です。
キャンプや登山の時にシングルバーナーで
調理やコーヒーを楽しんだり、ランタンやストーブなど
様々な道具の燃料として必須のガス缶(OD缶)ですが
正直、高い…ですよね…
使用量は人によって様々かもしれませんが
一回の登山やキャンプでも1番携行性の高い110gサイズの
OD缶1本程度は消費するのではないでしょうか?
様々なメーカーから各サイズ販売されていますが
最も小さな110gサイズでも1缶300~500円程度で販売されており、
使えば使うほど結構な出費になります。
しかし、アウトドアシーンでガス缶を使わないわけには行きません。
そんなアウトドアシーンでのガス缶事情ですが
ガス缶詰替えアダプタを使用することで
家庭用卓上コンロでおなじみのガス缶(CB缶)のガスをOD缶に
詰め替えて使うことができるようになります。
というわけで、以前から気になっていた
CAMPING MOON マルチガスアダプタ Z11/Z15セットをAmazonで購入してみました。
ガスアダプターを使用してのガスカートリッジ再充填は本来禁止です。
自己責任の元細心の注意を払って行うようにしてください。
OD缶CB缶とは?ガス缶は大きく分けて2種類
すでにOD缶、CB缶を使ったことがあるという方も多いと思います。
ガスアダプターのレビューをすぐに見たい方は
こちらの項目は読み飛ばしてください。
ここではガスの詰め替えに使用するOD缶とCB缶について
簡単に触れておこうと思います。
ガス缶の詳しいことについては以下の記事に詳しくまとめています。
OD缶とは
OD缶(オーディー缶)とは、OutDoor缶(アウトドア缶)の略です。
一般的に広くこの名前で呼ばれています。
OD缶といえばやはり特徴的なのは寸胴な缶の形状です。
アウトドアシーン(キャンプ、登山)での使用を前提に
缶自体がタフな作りとなっています。
使用される場所、低地なのか高地なのかで気圧の変化もあります。
季節やその場の環境によって気温も違います。
そのため、充填されているガスの種類も沸点の違いによって3種類あり、
状況によって使い分けることで様々な環境に対応できるラインナップとなっています。
CB缶とは
CB缶とは=Cassette Gas Bombe 缶の略です。
こちらもまた一般的に広くこの名前で呼ばれています。
OD缶とは違い、形状は縦に細長く家庭用の卓上コンロ等で
よく使用するタイプの缶です。
多くの方はこちらのCB缶のほうが馴染み深いのではないでしょうか?
基本的に一般家庭での使用を想定されているため
充填されているガス(液化ブタン、ノルマルブタン)は
沸点の高い(約-0.5℃)ものです。
構造上CB缶はOD缶に比べ、耐圧性が劣るということもありいわゆるノーマルガス
として一般に広く普及しています。
逆にOD缶はより寒いところでの使用を想定し、プロパンなどの沸点の低いガスを
混合することでハイパワーにしてあったりするため缶自体に耐圧性が求められます。
CB缶OD缶比較まとめ
CB缶 | OD缶 | |
缶形状 | 円筒(えんとう)型 | 釣鐘(つりがね)型 |
火力(パワー) | 低(パワーガスもあり) | 低~高(ガスの種類によりけり) |
容量 | 250g | 110g / 250g / 500g(メーカーによる) |
寒冷地 | ✕ ※パワーガスは○ | ◎ ※ノーマルガスは✕ |
価格 | 250g1本 ¥100~ ※¥300(3本入り) | 110g¥300~ 250g¥500~ 500g¥700~ (メーカー、ガスの種類による) |
入手しやすさ | ◎(コンビニにもある) | △(基本的にアウトドアショップのみ) |
ガスアダプタ
口金規格の異なるCB缶とOD缶をそれぞれの規格に変換できる物です。
- OD缶に接続して使用するバーナーをCB缶で使用する。
- CB缶に接続して使用するランタンをOD缶で使用する。
- CB缶からOD缶へガスを詰め替える。
- 残ったガスをOD缶からOD缶へ移動させる。
このようにCB缶OD缶それぞれの口金を変換する物や
規格の違う両者を合体してCB缶→OD缶のように
ガスの詰替えを行えるバルブ付きの物も存在します。
ガスアダプタの使用は自己責任です。
日本では、JIA(一般財団法人 日本ガス機器検査協会)に認証された燃焼機器しか
販売することができません。
また、一般社団法人日本ガス石油機器工業会では
ガスカートリッジは再充填を禁止しています。
ガス漏れや爆発の危険を伴うということで100%安全ではありません。
CAMPING MOON マルチガスアダプタ Z11/Z15
お待たせいたしました。ここからが今回購入した
CAMPING MOON マルチガスアダプタ Z11/Z15セットのレビューです。
こちらの製品はMADE IN CHINAです。
日本のJIA規格適合品ではないので使用は自己責任となります。
が、僕は堂々と使っていきたいと思います。(笑)
商品はラベルが貼られたチャック袋がプチプチの梱包に包まれて到着。
中国製にしては割りとまともな日本語で書かれた説明と注意事項が
記載されたA4サイズの紙が同梱されています。(笑)
Z15(マルチアダプタ)
Z15マルチアダプタは両方の口金がOD缶用となっています。
一般的なネジのあるOD缶であればどれでも使用可能です。
使用確認できたOD缶(メーカー)
- SOTO
- Snowpeak
- Iwatani PRIMUS
おそらくその他のメーカー(コールマン、キャプテンスタッグ、EPI)が
使用できるのではないかと思いますが、僕自身確認できていないので
ここでは確認できたものだけ記載しておきます。
※随時更新予定
メインバルブと減圧弁機能が搭載されています。
これだけでOD缶→OD缶のガス移動が可能です。
超々ジュラルミンの削り出しは精度も良く中国製ですが
作りとしてはかなりしっかりしたものとなっています。
1つだけ気になるのはOリングが日本製では無さそうなのでの耐久性です。
ガスを扱う器具ですのでちょっと怖い気もします。
試しに残量の少ないOD缶同士を1缶にまとめてみましたが
なんの問題もなく、移し替えて1缶にまとめることができて驚きました。
AmazonではZ15マルチアダプタ単体での販売もあるようです。
- 用途 :OD缶→OD缶ガス移動
- 大きさ:45(90メインバルブ持手)x15x29mm(公称値)
- 重量 :36.5g(実測値)
- 材質
- 超超ジュラルミン(A7075)
- 真鍮
- ゴム(Oリング)
- その他:減圧弁機能付き
減圧弁機能とは
空のガス缶の内圧を下げるリリーフバルブのことです。
残量の少ないカートリッジに充填する場合、メインバルブを開ける前に
減圧弁のボタンを押して余分な圧力を逃がすことで
ガスの移動をスムーズにする仕組みです。
画像2枚目の右側の真鍮ボタンを押すと
VENTと印字されているところの右にある穴からガスが噴出します。
Z11(CB→OD変換アダプタ)
Z11アダプタはCB→OD口金に変換できる物です。
一般的な家庭用卓上コンロに使用するCB缶すべてをOD缶口金に
変換することが可能です。
使用確認できたCB缶(メーカー)
- SOTO
- Snowpeak
- Iwatani
- 小池化学(製品:パルエース)
- ニチネン(製品:MY BOMBE)
- 東海 (製品:カセットボンベコン郎)
おそらくその他のメーカーでも基本的なCB缶口金であれば
どれでも使用できるのではないかと思います。
ここでは確認できたものだけ記載しておきます。
※随時更新予定
AmazonではZ11アダプタ単体での販売もありました。
ガス詰め替え手順
Z15マルチアダプタとZ11アダプタを使用して
実際にCB缶→OD缶のガス詰替を行ってみました。
手順はいたって簡単です。特に失敗することはありません。
- 充填する側(OD缶)の重量を測る。
- 充填する側(OD缶)を10~15分冷やす。(冷蔵庫)
- CB缶を40~45℃のお湯に5分程度浸して温める。
- それぞれの缶をアダプタで接続して(CB缶が上)設置。
- メインバルブを開放してガスを流す。
- シューッという音が小さくなったら減圧バルブを押す。
- こまめにメインバルブを閉めてOD缶の重量を測る。
110サイズの空のOD缶を準備しました。
重量は102gほぼ缶とキャップのみの重さです。
本体にマスキングテープを張って重さを記載しておきます。
CB缶側との圧力差を作ってガスの移動を促進するため
充填する側のOD缶を冷蔵庫にIN!10分~15分程度冷却します。
取り出したOD缶にアダプタを取り付けて
反対側にはCB缶をセットしてメインバルブをひねって開放すると…
シューッという音を出しながらCB缶のガスがOD缶へ移動を始めます。
次第にシューッという音が聞こえなくなりますが液化ガスが移動していますので
適宜バルブを締めてOD缶を外し、重量を確認してください。
OD缶を外して量ってみると199.5gでした。
102g→199.5gというこは+97.5g
およそ100gのガス移動が完了しました。
OD缶110サイズは100gのガスが充填されているのでほぼ満タンになりました。
早速、シングルバーナーを接続して着火してみると
なんの問題も無く使用することができました。
まとめ
今回のガスアダプタで1番実現したかった
CB缶→OD缶のガス詰め替えですが
なんの問題もなくOD缶へガスを充填することができました。
そしてシングルバーナーの点火も問題なく使用可能でした。
CB缶250gが¥100、OD缶110サイズのガス100gが1缶¥300とすると
単純ですがCB缶1本でOD缶を2回充填可能になります。
すると¥500の節約?になりますね。
冬や標高の高い山では使用するのが厳しいかもしれませんが
それ以外でガス代を節約してパワーのあるガスが必要なところに
節約分を回したり、新しい道具のためにお金を貯めるには
意外と良い選択肢になるのではないでしょうか?
安全面には十分に注意して自己責任のもと行ってください。
多くの方のアウトドアライフが楽しいものとなりますように。