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【ドマドーム1Plus】レビュー、2021年限定1/150張を購入

この記事のまとめ

国内山岳テントメーカー、「アライテント」から2021年新発売

150張限定ドマドーム1PLUSを悩んだ末に購入しました。

実際に使ってみたリアルな使用感を当ブログ記事で徹底レビューします。

こんな人におすすめ

  • ドマドームって何?どんなん?
  • 新型ドマドーム1PLUS実際に使ってみてどう?
  • 山岳テントだけどキャンプで使えるの?
じむぱんだ

こんにちは。 じむぱんだ(@Jimpnd1)です。

いやー今年も春が来ましたね。

アウトドギアメーカー各社の新製品ラッシュで続々と新製品が出荷されており、

アウトドアショップに行く=無傷での生還は不可避

梅田ヨドバシ上の石井スポーツに行ったりした日にはもう…大変なことになってしまいます。

というわけで、ぼくがキャンプを始めた頃に最初のテント検討で最終候補まで残っていた

アライテントのドマドームですが、時を経てドマドーム1PLUSが新発売ということで

購入する運びとなりました笑

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じむぱんだ

ちなみに最初に買ったテントは
MSRのElixer3ヨーロッパ限定オリーブカラー

ちゃんまん

なつかしいねぇ~

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アライテント「ドマドーム1PLUS」とは?

ドマドームシリーズは日本製テントの大定番として有名なメーカー、「アライテント」

製造販売してる山岳向けテント

アライのテントは一張り一張りが熟練職人によって製造されており、世界中の登山者から

多数の支持を受けています。

山岳テントならではの軽量化、設営のしやすさなどの機能性はまさに機能美を追求した

日本ならではの丁寧なものづくりに感銘を受けます。

じむぱんだ

デザイン・設計スキルを活かしていつかこんな仕事がしたいなぁ…

ドマドーム1PLUSとドマドームライト1の3つの違い

今回レビューする新作ドマドーム1PLUS

惜しくも廃盤となってしまったドマドームライト1の違いは3つ。

3つの違い
  1. 非対称なインナー形状
  2. インナー形状の変形による前室スペースの変形
  3. 110gの軽量化

非対称なインナー形状

最も特徴的な変化を遂げているのが、インナー形状。

基本的な間取りサイズは変わっていませんが、片側が変則的な形状となり

インナーの居住スペースが拡張されました。

引用:アライテント公式より
引用:アライテント公式より

インナー形状の変化による前室スペースの変形

旧ドマドームライトシリーズでは中央に入り口があり、その左右に物置きスペースがありました。

ドマドーム1PLUSからのインナー変則形状によって、片側は半外、片側はインナーとなり

土間スペースが縮小されました。

110gの軽量化

インナースペースが増えたことで、生地分の重さが増えそうな印象ですが

実際は110gの軽量化がなされています。

何による重量の変化なのかは今後使う上で確認できればと思います。

ドマドーム1PLUSの基本スペックとシリーズ比較

ドマドームシリーズは使用人数によって、4種類バリエーションが展開されています。

ドマドームシリーズ
  1. ドマドーム1PLUS
  2. ドマドームライト1
  3. ドマドームライト2
  4. ドマドームライト3
アライテント ドマドームシリーズ比較表
製品名称 ドマドーム1PLUS ドマドームライト1 ドマドームライト2 ドマドームライト3
公式重量
(フライ+シート+フレーム)
1680g 1790g 2000g 2280g
収納寸法
(およそ)
本体320〈430〉×Φ190
フレーム380
(mm)
本体320〈430〉×Φ190
フレーム380
(mm)
本体340〈440〉×Φ200
フレーム380
(mm)
本体340〈440〉×Φ200
フレーム380
(mm)
組立寸法
(およそ)
寝室 :奥行き750(最大1350)
    間口2000×高さ1040
前室 :500
入り口:1100
寝室 :奥行き750
    間口2000×高さ1040
前室 :600
入り口:1100
寝室 :奥行き1200
    間口2100×高さ1080
前室 :600
入り口:1120
寝室 :奥行き1500
    間口2100×高さ1100
前室 :600
入り口:1120
インナー上:クリーム
インナー下:チャコールグレー
フライ:フォレストグリーン
素材 インナー上:28dnリップストップナイロン
インナー下:30dnリップストップナイロン(PUコーティング)
フライ  :40dnナイロンタフタ(PUコーティング)
フレーム :NSL9フェザーライト(DAC社製)
価格 ¥56,100(税込) ¥53,900(税込) ¥60,500(税込) ¥72,600(税込)
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¥56,100(税込) すでに在庫なし ¥60,500(税込) ¥72,600(税込)
Amazon価格は2021年4月15日現在
アンダーシート ドマドーム1plus
専用アンダーシート
ドマドーム1用
アンダーシート
ドマドーム2用アンダーシート ドマドーム3用アンダーシート
(トレックライズ2用アンダーシート)
重量 160g 150g 200g 270g
サイズ 200×75(最大135)cm 200×75cm 210×120cm 210×150cm
ブラック(墨黒) ブラック(墨黒) ブラック(墨黒) ブラック(墨黒)
素材 40dnナイロンタフタPUコーティング 40dnナイロンタフタPUコーティング 40dnナイロンタフタPUコーティング 40dnナイロンタフタPUコーティング
価格 ¥4,070(税込) ¥3,685(税込) ¥4,015(税込) ¥4,510(税込)
備考 2021年150張限定 2020年生産終了 生産継続

今回のドマドーム1PLUSの発売により、旧ドマドームライト1が廃盤となりました。

ドマドームライト2〜3は継続販売されます。

ドマドーム1PLUSについて

ドマドーム1PLUSセット内容詳細

付属品
  1. フライシート
  2. インナー
  3. フレーム×3
  4. ペグ×13
  5. シームコート
  6. 取扱説明書

収納サイズ

本体とフライシートの収納袋のサイズはおよそ320×Φ190mm。

フライシートとインナーを収納袋に入れた状態での実測重量は1165gでした。

収納袋にはコンプレッションベルトが付いており、更に絞ることで

よりコンパクトにすることが可能。

収納袋の口は2重に絞れるようになっています。

フライシート

ドマドーム1PLUSのフライシート生地素材は30dn(デニール)リップストップナイロン。

(dn)デニールとは、糸の太さを表す単位。9000mの糸の質量をg(グラム)で表したもの。例:9000mの糸が30gのとき、30dnとなります。数値大≒糸が太い最終的に布(生地)の重さとなる。

カラー展開はフォレストグリーン一色のみ。

実際に太陽光下で見ると綺麗な色です。日本の新緑に溶け込みます。

本体(インナー&グランドシート)

本体(インナー)素材は2種類の素材のハイブリッド。

本体部分の生地はクリーム色で28dn(デニール)リップストップナイロン。

ドマドーム1PLUSで使用されている生地で最も薄い部分です。

アンダー部分の生地はチャコールグレーで

少し厚めの40dn(デニール)ナイロンタフタPUコーティングです。

フレーム

フレームはDAC社製のNSL9フェザーライトが3本付属。

1本あたりの重さ実測181gです。

3本で約543gとなります。

収納状態の長さは約360mm。

ザックへの収納や自転車・バイクパックキングもしやすいと思います。

全部組み立ててみると全て長さが同じことが分かります。

どのフレームをインナーテントのどこに通しても大丈夫なので

設営するときに気を使う必要がないので良いポイント。

ペグ

ジュラルミン製のVペグが13本付属。

1本あたり実測14gです。13本で182gと軽量。

流石に素材がジュラルミンなので地中の石などに

あたってしまうと先端から曲がってしまいます。

フィールドによってはペグを選択する必要がありそうです。

そして、今回ドマドーム1PLUSを購入して興奮したのが、ペグケース。

枕やクッションカバーのような仕組みで、ペグを収納した後にシンプルに閉じる事ができます。

中華製のチタンペグケースがダサい(何故かクジラw)ので真似して自分でつくろうと思いました。

シームコート

アライのテントは購入後に一部シームコート処理を行わなければなりません。

メスティンのバリ取りのようなアウトドア用品を使う前のいわゆる

「儀式」だと思って楽しんで行いましょう(笑)

アライテントで製造しているすべてのテントには、防水液「シームコート」が付けられています。これは、テントの強度や、使いやすさを考えたときに、機械的なシームテープによる防水加工ではどうしても満足のいく防水性能を発揮することができないために、ユーザーの皆さんに防水加工を行なっていただくためです。ユーザーの皆さんにとっては面倒な作業かもしれませんが、どうかご自分のテントをより完璧な状態で使用するためにご協力をお願いいたします。

アライテント公式より引用:https://arai-tent.co.jp/support/support03.html#support03_002

子供の頃に風船を作って遊んだ記憶のある「酢酸ビニル風船」に似た独特の匂いのする液体でした。

Amazonで探してみるとありましたw

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取扱説明書

ものすごくシンプルな取扱説明書がついています。

個人的にはこのぐらい洗練された印刷物は好きなのですが

初心者がこれを見て理解するのは少し不安かもしれないなと感じました。

特にシームコートのやり方などは図だけではわかりにくいので不安です。

「シームコート」で検索するとアライテント公式に

詳しいシームコートの塗り方が公開されていましたので

そちらを参考にするほうが良いと思いました。

ドマドーム1PLUSの設営

ドマドーム1PLUSを実際に設営してみました。

設営してみたところ、かかった時間は約10分。(ガイロープ4本のペグダウンまで)

スリーブ式のテントが初めてでフレームを通すのに少し手こずりましたが、勝手が分かったので

2回目からは約5分ぐらいでの設営ができるようになりました。

久々の自立式テントを設営してみての感想ですが…めちゃくちゃ楽でびっくりしました。

改めて自立式テントの良さが身に染みました。

グランドシートで設営場所を決める

別売りの純正グランドシートを広げて設営位置を決めます。

風があると飛んでしまうので軽くペグダウンをしたり、荷物を置いて飛ばないようにしておきます。

本体(インナー)を広げる

設営位置を決めたグランドシート上にインナーを広げます。

変則形状なのと、自立するためのガイドテープが付いているので前後の判別がしやすいです。

3本のポールを組んでインナーに通す

ポールは3本とも同じ長さなので、インナーのスリーブのどこに通してもOKです。

画像の1〜3の順にフレームをスリーブに通していきます。

スリーブの端部はポケットになっているので片側からスルスルと

フレームを入れていけば勝手に留まります。

本体を立ち上げてペグダウン

スリーブにポールを3本とも通したら立ち上げていきます。

スリーブ入口側にはステンレスのOリングが取り付けてあります。

テントを立ち上げたら、フレームの端部をOリングに引っ掛けて自立させます。

全部で3箇所です。

万が一壊れたとしても、すぐに応急処置や部品交換ができて良さそうです。

フライシートを掛ける

本体(インナー)を立ち上げることができたらフライシートをかけます。

フライシートと本体(インナー)の接続はプラ製のバックル4箇所と

前室2箇所のOリングです。

フライシートと本体(インナー)の接続が全て完了したら

バックル4箇所のテープを調整してフライシート全体にテンションを掛けます。

これにより、フライシートのたるみがなくなりキレイに見えます

ガイロープとテンションコードをペグダウン

フライシートと本体(インナー)の接続ができたら、

ガイロープ4箇所とテンションコード1箇所をペグダウンします。

ガイロープは本体(インナー)に付いているので、フライシートの穴から通して外へ出します。

ガイロープを解く前にフライシートから取り出すほうが楽です。

テンションコードはフライシートの入り口の反対側に付いています。

軽くテンションを掛けてペグダウンします。

以上でドマドーム1PLUSの設営は完了です。

ドマドーム1PLUS外観

ドマドーム1PLUSの細かい部分をご紹介します。

まずは外側、正面からぐるりと見ていきます。

正面左側には開閉用ジッパーが付いています。

正面土間スペースのフライはフレームの先端にOリングで接続されており

土間スペースのフライシートをめくりあげる時、取り外しやすいようにしてあります。

このRipenのタグが絶妙に渋くて好きです。

正面右側は今回新たな形状となったインナーの変則形状部分が収まっています。

背面には薄っすらと本体(インナー)のベンチレーション部分が透けて見えています。

土間スペースフライシート開放2パターン

ドマドーム1PLUSは土間スペースのフライシートの開放に2段階のパターンがあります。

正面フライのみ開放

正面のみフライシートを開放した状態。

フライの内側には短いループが付いています。

フライの外側には留め具がついています。

フライを丸めて留めておくことができます。

正面フライ+左フライの開放

さらに正面左側のフライを大きく開口させることができます。

左側のフライ内側には少し長めのループが付いています。

右側同様にフライシートを束ね、外側の留め具に固定できます。

土間スペース

フライシートを開放した土間スペースは直角2頭辺三角形のような形状です。

THERMARESTのZシートがちょうど1枚敷ける程度のスペースがあります。

高さのあるチェアは厳しいと思われますが、Helinoxのグラウンドチェアなら行けそうです。

次回設営した時に試したいと思います。(画像追加予定)

左側のグランドシートがある前室部分は

外には置いておきたくないけれども、寝室に入れたくない道具を置くスペース

として重宝しそうです。

調理後のクッカーや靴、登山用のザック、ゴミなどなど色々と使えそうです。

昨今のキャンプ場におけるギア盗難が心配な方は可能な限り

このスペースに置くという対策もありかもしれません。限られたスペースですが…

寝室に入った状態でフライをフルクローズして土間スペースで

調理をする想定で色々と配置して妄想してみました。

土間スペースはこのコソコソ感がたまりませんねw

結構なスペースがあるので寒い時にテントに籠もってコソコソするのも楽しそうです。

フライを締め切った状態での火器使用は一酸化炭素中毒などの危険性があるので

一酸化炭素チェッカーを使用するなど細心の注意を払ってください。

ドマドーム1PLUS寝室

いよいよ寝室を詳しく見ていきます。まずは入り口から。

入り口

ダブルジッパーになっており、しっかりと大きく右側に開口することができます。

メッシュだけにして通気性を良くすることも可能。

フライシート同様に開放状態で留めておくことができます。

寝室の居住性

いよいよ寝室のメイン部分です。

まずはTHERMARESTのZライトを中に敷いてみました。

左は変形していない方です。

右側は変則形状になっている側です。

画像右手前の空間が拡張されている部分です。

拡張されている側を頭にして寝てみると全体的にかなりの余裕があります。

左手側にかなりの余裕があるので手元に色々と置いておきたくなります。

今度は頭を反対側にしてみました。

すると今度は脚の右側に変形スペースが来ます。

こうして比べてみると、変形スペースによる空間の拡張が行われているかがよく分かります。

かなり広く感じます。

高さも104cmとしっかりあるので、ドマドーム1PLUSの居住性はかなり高いと思われます。

寝室収納ギミック

最後に寝室のギミックについてご紹介します。

まずは拡張空間にある小物入れ。

スマホやヘッドライトなどすぐに手に取りたいものを入れておけるポケットが付いています。

変則形状側に頭を置いて寝るとすぐに手に届くので安心ですね。

寝室の天井部分には三角形のメッシュポケットが付いています。

結構な容量がありそうなので様々な物を入れて置けるかと思います。

試しにLUMENA2を入れてみました。

メッシュなので夜間の照明を入れてそのまま点灯させるということも可能です。

さらにメッシュの三角形の頂点にはループも備わっており、色々と物を吊るしたり

バンジーコードやパラコードを通したりと様々な工夫も楽しめそうです。

寝室の入口側の対面にはベンチレーションが付いています。

ジッパーを開けることでメッシュになります。

入り口の扉のメッシュと合わせてベンチレーションを開放することで

通気性を良くすることができるようになっています。

ドマドーム1PLUSの特徴と魅力

ドマドーム1PLUSの特徴と魅力

  • その名の通り土間(前室)が便利
  • 変則形状になったインナーが居住性抜群
  • 居住性重視なら十分軽い1680g

居住性重視なら1680gでも十分軽くてコンパクト

なるべく荷物はコンパクトかつ軽量にしたいテント泊登山や

ULソロキャンプ・バイクパッキングなどで、

現地で過ごす快適さを重視したい方にはかなりオススメです。

重さは1680gと少々重めの部類には入るものの、ペグをチタン化したり

収納袋を変えるなど様々な工夫をすることで300gほどは更に軽量化できそうです。

また、フレーム収納時の長さも360mmと短いのでパッキングがしやすいのも嬉しいポイントです。

ドマドーム1Plusのメリット・デメリット

まだ実戦投入していないものの、4月、5月のデイキャンプで試し張りした結果

見えてきたメリット・デメリットです。

メリット
  • 完全自立でできるドマ(全室)が便利すぎる
  • メッシュインナーではないので冬に温かい
  • 国産でサポートが充実(予備部品の入手などなど)
  • コンパクトに収納できる
デメリット
  • 山岳テントとしては重めの1680g
  • メッシュ部分が少なく風通しが悪いのでとにかく夏は暑い(低地)

まとめ

まだ1夜を共にしていませんが、かなり便利なテントだと思っているので

今後のキャンプが楽しみです。実際に使用して気づいたことは随時更新予定です。

2021年新発売のドマドーム1PLUSは限定150張の生産です。

悩んでいてこのレビューを見て購入を決意された方はお急ぎください。

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この記事を書いた人

30代ギア好きキャンパー。
自然を求め、ソロキャンプ / 登山 / 車中泊を楽しんでいます。

新しいものからベーシックなものまで
道具好きなプロダクトデザイナーとして、
"ユーザー"と"作り手"両方の目線で
キャンプ道具をレビューします。
本来自然を楽しむための装備はついつい多く、複雑になりがち。無理せず、荷物をなるべく少なくシンプルに「Less is more」の考え方でアウトドアを楽しむことを目指しています。

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