この記事のまとめ
冬のソロキャンプ・軽自動車車中泊にはJackery(ジャクリ)400がオススメ。
容量400Wを選んだ理由から、電気毛布が実際に使用できる時間、使用感、メリット・デメリットなどなど
1年間実際に使ってきたので詳しくレビューします。
こんな方にオススメの記事
- Jackery(ジャクリ)400って人気だけど実際どうなの?
- Jackery(ジャクリ)400のメリット・デメリットは?
- 容量700Wじゃなくて、400Wを選ぶ理由は?
- 実際に電気敷毛布がどれくらいの時間使えるのか知りたい。
こんにちは。 じむぱんだ(@Jimpnd1)です。
冬キャンプや車中泊の就寝、時寒さ対策として電気毛布を使いたいという方ポータブル電源に悩んでいませんか?
キャンプ場の電源付きサイトを利用する場合話が変わりますが…
いつでもどこでも、となるとそうはいきませんよね?
そこで必要になってくるポータブル電源。正直どれを選んだら良いのかわからないという方も多いはず…
下手したら良いテントが買えるぐらいの価格もするサラリーマンとしては結構大きな買い物…
とにかく冬に電気毛布が使えて、汎用性が高いポータブル電源が欲しい
という方にオススメしたいのが、「Jakery(ジャクリ)400」。
悩んだ末にたどり着いたポータブル電源、Jackery400を詳しくレビューします。
Jackery(ジャクリ)ってどんなメーカー?
ポータブル電源とソーラーパネルの分野を主に取り扱うJackery Inc.(ジャクリ)は
日本人の大好きなiPhoneを製造しているAppleのバッテリーエンジニアを創立メンバーに加え
2012年にアメリカ、カリフォルニアで設立された会社。
社名「Jackery」 の由来 は「Jacket」+「Battery」で
「まるで身に着けるように、バッテリーを簡単に使えるようにしたい」
という思いから名付けられているそうです。
とはいえ、実際どう頑張ってもバッテリーはバッテリー、重いのに変わりはない(笑)
さらに、2019年には株式会社JVCケンウッドと商品開発など業務提携し
Jackery Tuned by JVCポータブル電源シリーズを販売しています。
ジムニーのオイル交換をするときにオートバックスで見たことある!
梅田の石スポにもあったねぇ~
Jackery 700ではなく、400を選んだ理由
Jacker700ではなく、400を選んだ理由
- 最低限電気毛布が1泊2日使えたら良いという割り切り
- コスト
- サイズと重量
- メーカーの信頼性とレビューから判断
必要最低限、電気毛布が1泊2日使えたら良いという割り切り
Jackery 400最大の決め手は、1人用電気敷毛布が1泊2日のキャンプまたは車中泊で一晩以上使えること。
Jackeryラインナップ最低容量のJackery240は定格出力200W、瞬間最大出力400W程度と
冬のキャンプ・車中泊で電気敷毛布を使うには少し心許ないと考えました。
コスト
次に気にしていたのはコスト面。
一度購入したらかなりの期間使用することになるはず。
そして、サラリーマンにとってポータブル電源の価格は決して安いものではありません(笑)
冬キャンプ・車中泊で電気敷毛布を安心して一晩使い続けられるという条件を満たすとすれば、
少し余裕を持って容量は400W前後かなぁ…と考えていました。
必要な性能とコスト(¥44,800)のバランスを取った結果、Jackery400を選択。
購入するならJackery公式サイトセール、もしくはAmazonセールを狙うと通常よりかなり安く手に入ります。
サイズと重量
何度も書いていますがぼくがポータブル電源を必要とする理由は
冬のキャンプ・車中泊で電気毛布が最低でも一晩使えること。
軽自動車(ジムニー)での使用を考えると、必要最低限の機能でなるべく小さく、軽くしたかった。
これに答えてくれるサイズ感と重量がJackery400でした。
メーカーの信頼性とレビューから判断
本当に最後の決め手となったのは製品に対する信頼感。
ポータブル電源を色々と探して調べていましたが、
バッテリー関連の製品は火災などの不安からなかなか海外のメーカーを信用することができませんでした。
2019年設立の新しい会社ですが、日本のJVCケンウッドとの業務提携、兄弟製品の登場。
国内での数多くのユーザーからのレビューを見て評価も高いことが最終判断になりました。
Jackeryポータブル電源400の特徴と魅力
見た目
Jackery400はかなりコンパクトな印象。
本体のほとんどはダークグレーカラーで赤めのオレンジが差し色として使われています。
Jackeryのポータブル電源が有名になりすぎてカラーリングを見ただけで判別できそうです。
Jackeryと業務提携した日本JVC販売バージョンはキャンプなどのアウトドアシーンにぴったりなカラーリングです。
操作面はエリア分けされていて、使いたい電源の種類が判別しやすく操作性が良いです。
本家Jackery400と同タイプのモデルはBNーRB37−Cですが最大容量が375Whと少ない仕様になっています。
サイズ
荷物をなるべく少なくしたいソロキャン、デュオキャン、
軽自動車での車中泊ユーザーにJackery400はコンパクトなサイズでオススメ。
このコンパクトなサイズが軽自動車に積載するのにちょうどいいです。
ただでさえ決まった規格の範囲内で作られた軽自動車の車内ですから、可能な限り有効に活用したいですよね。
重量
実際に計測してみると約4,000g、Jackery公称値は3,700gなので実際はプラス300gほど重いようです。
見た目はかなりコンパクトですが、ハンドルを持って上げてみるとかなりズッシリとした印象です。
流石にオートキャンプでないと厳しい。笑
ハンドルは頑丈な印象で、シリコンゴムの滑り止めも埋め込まれているので安心感があります。
基本スペック表
Jackery400の基本スペックは以下の通り。
Jackery ポータブル電源 400 | |
バッテリータイプ | リチウムイオン電池 |
容量 | 400Wh |
定格出力 | 200W |
瞬間最大出力 | 400W |
AC出力 | 100V/2A 60Hz |
DC出力 | 12V/10A(最大120W) |
USB出力 | 5V/2.4A * 2 |
DC入力 | 19V/3.42A |
充電温度 | 0℃~40℃ |
動作温度 | -10℃~40℃ |
サイズ | 230*153.2*167.3mm |
重量 | 4.1kg |
充電時間
|
コンセント約7.5時間 |
シガーソケット約10時間 | |
100Wソーラーパネル(別売り) 約7.5時間(天気次第) |
240では心許ない、700ほどの容量、安心感は不要という方には400サイズ、オススメです。
電気毛布が1泊2日以上使える
冬のキャンプ・車中泊でSugiyamaの電気敷毛布が余裕で一晩使えます。
ダウンシュラフ+毛布だけでは目が冷めてしまうことが結構ありましたが、
電気敷毛布を使うと寒さで目が覚めることは無くなりました。
Jackery 400で電気敷毛布は何時間ぐらい使えるのか検証
Jackery公式サイトの稼働時間シミュレーターによると
Jackey400での電気敷毛布使用で温度(中)約18Wh使用時間は約19時間。
電気敷毛布の出力と稼働時間 | |||||||||
容量 | Jackery240(240Wh) | Jackery400(400Wh) | Jackery700(700Wh) | ||||||
電気敷毛布出力 (定格55W) Sugiyama NA-023S 140×80cm |
強 1時間あたり 31Wh |
中 1時間あたり 18Wh |
弱 1時間あたり 3Wh |
強 1時間あたり 31Wh |
中 1時間あたり 18Wh |
弱 1時間あたり 3Wh |
強 1時間あたり 31Wh |
中 1時間あたり 18Wh |
弱 1時間あたり 3Wh |
公式サイト シミュレーター 予想稼働時間 |
6時間35分 | 11時間20分 | 68時間 | 10時間58分 | 18時間53分 | 113時間20分 | 19時間20分 | 33時間3分 | 198時間20分 |
実際の稼働時間 | 実測データなし | 未実施 | 時間 | 未実施 | 実測データなし |
はたして、実際のところどうなのか?実験してみました。
検証結果
テスト結果:Sugiyama電気敷毛布(NA-023S)は出力・中(約18Wh)で約15時間使用可能。
テスト内容
ソロキャンプ、車中泊を想定してSugiyama電気敷毛布(140cm×80cm)1枚
出力を中(18Wh)に設定しバッテリー残量が0%になるまでまで放置。
時間経過ごとにバッテリー残量を確認します。
残量100%の状態で午前10:30テスト開始。
電気敷毛布を接続した状態で出力は2Wを消費。待機電力でしょうか?
電気敷毛布の電源を中までスライドさせると、出力(OUT PUT)は一気に62%に上昇。
最初は電気敷毛布全体を温めるため、電力が必要なようです。
テスト開始2時間経過
約2時間経過、残量82%。
出力(OUT PUT)は周期的に上昇、下降を繰り返しています。
テスト開始4時間経過
約4時間経過、残量69%。
出力(OUT PUT)は周期的に上昇、下降を繰り返しています。
電気毛布によって6帖の室温が30度に上がってしまいました(笑)
テスト開始6時間経過
約6時間経過、残量54%。
出力(OUT PUT)は周期的に上昇、下降を繰り返しています。
あつすぎるのでより広いリビングへ移動。
テスト開始7時間30分経過
約7時間30分経過、残量34%。
いよいよ半分以下に。
依然として出力(OUT PUT)は周期的に上昇、下降を繰り返しています。
写真を取るタイミングで高出力の写真が多いですが2Wなどの状態もあります。
テスト開始13時間経過
約13時間経過、残量17%。
この後の画像を撮り忘れてしまいましたが
最後の粘りで深夜1:00ごろに電源が落ちました。
Jackery 400を真冬の車中泊で使った結果
このときの寝床セッティング
- THERMAREST Z LIGHT
- NEMO ORA 20R
- 電気毛布
- NANGA AURORA 450DX
- BearsRock ボアフリースインナーシュラフ
最近行った車中泊で最も寒さの過酷だった、2020年12月の寒波襲来車中泊からJackery400デビューしました。
寝る前まで出力(中)で寝るときには出力を(弱)にして使用。
気温は-3℃ぐらいでした。気温が低いせいかバッテリーの持ちは少し悪いような気がします。
Jackery 400の満充電(0%→100%)までの時間
電気敷毛布テストで電池残量0%になったJackery400は家庭用コンセント100Vで満充電(100%)まで、
どのぐらいの時間がかかるか確認しました。
※車用シガーソケットでの充電テストはまだ行っていません。
検証結果
結果:Jackery400は0%から100%充電まで約7時間程度の時間が必要。(だいたいメーカー仕様通り)
テスト内容
残量0%から家庭用100Vコンセントで残量100%になるまで定期的に確認しつつ放置。
充電器を接続して約45分で10%の充電が完了しました。
約3時間で45%の充電が完了。
約5時間で74%の充電が完了。
約7時間で99%の充電が完了。
このあと数分で100%充電完了となりました。
Jackery 400のメリット・デメリット
メリット
- ソロorデュオでの1泊〜2泊のキャンプ・車中泊に最適
- MAXで2泊、電気毛布が使える
- 軽自動車に嬉しいコンパクト設計
- 1個持っていれば,謎の安心感
- もしもの災害時に役立つ
デメリット
- 約3.4kgでそれなりに重さは感じる
- FANが回り出すと多少気になる
- JVC版のような、アウトドアカラーを出して欲しい
Jackery 400レビューまとめ
今回はポータブル電源Jackery400をご紹介しました。
冬のキャンプ・車中泊の就寝時、寒さ対策として電気敷毛布をする場合出力(中)で約15時間使用可能です。
単純に一晩5時間程度使用したとしても、3泊分使えそうです。
Jackery公式サイトの予想値より4時間程度短い結果となりましたが、必要十分な容量かと思います。
また、普段はアウトドアに、いざというときは防災用品として活躍できるのがポータブル電源のメリットでもあります。
悲しいことに、毎年様々な自然災害が日本各地で発生していますね。
いつになっても自然災害の脅威から逃れられない日本。
いつどこで誰が被災するか想像もつきません。
ポータブル電源を持っておくと「防災」という観点からも安心できるのでオススメです。