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【中華コピージグ?レビュー】「チャグ」とゼインアーツ「ジグ」を分解比較

中華コピージグ(チャグ)のレビュー
じむぱんだ

こんにちは。転職してから中国のアウトドア市場に興味津々の
じむぱんだ(@Jimpnd1)です。

あまり話題になっていない中華コピージグ(チャイニーズジグ=チャグ)を入手したので
プロダクトデザイナー・設計者視点で「チャグ」と本家ゼインアーツの「ジグ」を分解比較レビューをしてみました。

中国から届いて実際に比べてみると、最初はわずかな違いに気づけませんでした。
よくよく比べてみると細かいところで本家に比べてと甘い部分やデメリットも見つかり、
機能とコスパでは完全に本家超えのヤバいコピー品であることが判明しました!

中華コピージグ「チャグ」の特徴
  • スイッチがタッチ式
  • LED2色切り替え可能(温白色/昼光色)
  • 本家ジグに限りなく近く機能拡張したコピー品
メリット
デメリット
  • 2色のLEDカラー切り替えができる
  • 本家よりバッテリー容量が多い
  • 価格が本家の3分の1
  • 本家と比べると細かい部分は作りが雑で所有感は低い。
  • 耐久性が不安。
  • 逆さに置くと勝手に点灯する。
  • LEDの点滅周期がおかしい。
  • ジグに比べると発熱が早く、温度が3℃ほど高い。

「チャグ」に興味のある方、購入を悩んでいる方はぜひ最後までチェックして参考にして見てください。

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中華コピージグ(チャグ)のスペック

チャグの基本情報(ジグ比較)

チャグ(通称)ZIG(ジグ)
型式AH05LT-003
外寸Φ44×H104mmΦ44×H104mm
本体重量(実測)108.2g117.3g
明るさ200ルーメン200ルーメン
LED色温度温白色3500-4000k
昼光色6000-7000k
暖色3000k
点灯時間7~55時間7~55時間
バッテリー容量 / 種類2600mAh
リチウムイオンバッテリー
18650タイプ
9.0Wh(3.65V、2480mAh)
リチウムイオンバッテリー
18650タイプ
チャージポートUSB Type-C 5V/1.0AUSB Type-C 5V/1.0A
充電時間約3.5時間約3.5時間
防水性能IPX4(あらゆる方向からの水の飛まつを受けても有害な影響を受けない。)IPX4(あらゆる方向からの水の飛まつを受けても有害な影響を受けない。)
材質アルミ
ポリカ
ゴム
真鍮
ステンレス
アルミ
ポリカ
ゴム
ステンレス
価格¥1,360~2,000(参考価格)¥5368(税込)

付属品

付属品
  • 仕様書兼取説の外箱
  • USB A to Cケーブル
  • 本体

中国から届いたパッケージは潰れがあり汚いです。
箱には小さく各種スペックと使い方が簡単に英語表記されています。

じむぱんだ

ゼインアーツのジグと同じパッケージと梱包で驚きました。

チャグの外観

外観はパッと見、ゼインアーツジグそのもの。笑

しかし、本家と並べてよく見てみると若干ですが、違いがあります。

ちゃんまん

えぇ…こんなん見た目本物と変わらんやん…

サイズ

最外形のサイズは直径約44mm、前長約105~106mmです。
ゼインアーツジグより1〜2mm程度長く仕上がっています。

実測重さ

チャグ単体の重さは実測104.3g、ゼインアーツジグ単体の重さは実測114.6gでした。
若干、部品点数の違いで本家の方が重いようです。

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中華コピージグ(チャグ)のレビュー

チャグの特徴と分解比較した結果をレビューしていきます。

中華コピージグ「チャグ」の特徴
  • スイッチがタッチ式
  • LED2色切り替え可能(温白色/昼光色)
  • 本家ジグに限りなく近く機能拡張したコピー品

スイッチがタッチ式

中華コピージグのタッチ式スイッチ
左:チャグ 右:ジグ

本家「ジグ」(右)は物理スイッチでしたが、「チャグ」(左)はタッチ式に変更されています。
充電はジグと同じくUSB Type-Cポート。

点灯させるとバッテリー残量のインジケーターが青く光ります。
本家に比べると導電版が乳白色で発行が弱いです。

LEDは2色切り替え可能

左:チャグ 右:ジグ
左:チャグ 右:ジグ

チャグはLEDの色が変更できます。

CAMPに馴染み深い暖色系の温白色と青みの強い昼光色。
それぞれ3段階の光量調整ができます。

チャグとジグを分解比較

いよいよ「チャグ」をゼインアーツ「ジグ」と分解比較していきます。

左:チャグ 右:ジグ

ハンガー部品は本家ジグやゴールゼロ同様のタイプですが、少しくすんでおり、折り曲げ部の加工跡が汚いです。
ヒートシンクのアルミ部品の色もチャグは赤っぽいです。


チャグ

スイッチ部の樹脂パーツをよく見ると成型時に発生するウェルドラインがくっきりと見えています。

本家ジグにもよく見るとウェルドラインがありますが、表面に荒めのシボ加工を施してうまく隠しています。

じむぱんだ

こういった細かい処理、配慮はさすが本家ですね。


左:チャグ 右:ジグ

ヒートシンクのアルミ部品にも加工(切削)跡がしっかりと残っています。
また、エッジもしっかりと残っているのがわかります。


左:チャグ 右:ジグ

ヒートシンク(アルミ)は内側がネジになっていて、ひねると透明ハウジング(ポリカ)と簡単に分離できます。
分離するとインナーとバッテリーが取り出せます。

LEDランタンの色を切り替えできるチャグはLEDランタンの数がジグの倍付いています。


上:チャグ 下:ジグ

チャグのバッテリーはジグと同じく18650タイプ。
バッテリー容量が地味に異なりました。

じむぱんだ

後から他の個体をバラして分かったのですが、
チャグは個体によりバッテリー容量が少しずつ違いましたw

チャグのインナー
ジグのインナー

左:チャグ 右:ジグ

チャグはロゴがないため、組み立て時に位置決めをする必要がありません。
そのため、インナー上下が一体成型で部品点数削減されていました。

対するジグのインナーは組立時にロゴとLED、アウター部品が確実に決まるように
位置決めができる形状となっていました。

チャグのアウター
ジグのアウター

透明な外部ハウジング(ポリカ)のネジ部分もジグのほうが美しい仕上げになっています。
ネジ末端はスムーズに処理されています。


左:チャグ 右:ジグ

ジグのアウター内部には位置決め形状が作られています。

チャグはトレースするときに採寸ができなかった内側はシンプルな形状。

底部に近い部分の光拡散用シボはジグのほうが粗目の設定になっています。

チャグ底部1/4カメラネジ(真鍮)
ジグ底部1/4カメラネジ(ステンレス)

どちらも底部に1/4インチカメラネジがあります。
チャグの方は真鍮製でジグはステンレス製となっています。

中華コピージグ(チャグ)購入方法

チャグは現在、AmazonとAliExpressで購入できることが確認されています。

チャグが購入できる所

販売者にもよりますが、価格は1個あたり本家ジグの3分の1です。

じむぱんだ

本家ジグ1個の値段でジグハウス1個分のチャグが購入できます…

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中華ジグ(チャグ)は機能面で本家を超えてくるコピー品

チャグにJobyミニ三脚を装着

チャグ」はゼインアーツの小型LEDランタン「ジグ」を現物トレースした中華コピー品でした。
パッと見、見分けがつきにくいです。

実際に「チャグ」と「ジグ」を分解して、じっくり確認してみるとトレースした模倣品であることがよくわかりました。

プロダクトデザイナー・設計者としての視点で各部品を観察してみるととても興味深く、
コピー品対策についても考えさせられるよい機会になりました。

ちゃんまん

キャンパーとしては安くて良いギアは嬉しいけど…
GoalZeroやLEDLENSERのようにならないことを祈りたいね…

じむぱんだ

「ジグ」は日本で意匠登録はされてないみたいだから
 関税も容易に突破できてしまうみたい…

中華コピージグ「チャグ」の特徴
  • スイッチがタッチ式
  • LED2色切り替え可能(温白色/昼光色)
  • 本家ジグに限りなく近く機能拡張したコピー品
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この記事を書いた人

30代ギア好きキャンパー。
自然を求め、ソロキャンプ / 登山 / 車中泊を楽しんでいます。

新しいものからベーシックなものまで
道具好きなプロダクトデザイナーとして、
"ユーザー"と"作り手"両方の目線で
キャンプ道具をレビューします。
本来自然を楽しむための装備はついつい多く、複雑になりがち。無理せず、荷物をなるべく少なくシンプルに「Less is more」の考え方でアウトドアを楽しむことを目指しています。

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